2008年04月07日

シンクライアント

さて、新年度も始まり、大学内でも色々と新しくなった物があり、発見の毎日である。

情報処理室のパソコンがリプレースされて、新しいパソコンに置き換わっていた。
フロントベゼルにVistaのロゴシールが張られているにも関わらず、OSがWindowsXPなのは、世間の企業内でのVistaの評判を表しているようで苦笑するしかない。目新しい変化はActive Directoryをもちいた規制の大幅な追加とソフトウェア管理システムの追加だった。文系の大学にしてはかなり金額を投入したリプレースで、使いかっても向上しそうである。

それ以上に目新しかったのは、大学付属図書館の端末の更新だった。
年度末に図書館員に聞いた噂では、新しいパソコンが導入されるが、例によってVistaのダウングレード権でWindowsXPになるというものだった。
だが、現実には情報処理室をリプレースして不要になったパソコンを情報端末として運用されていた。唯一、目新しかったのはその情報端末がシンクライアントで動いているということだろうか。シンクライアントと一言で言っても色々なタイプが存在するのだが、ここではWindows上でミドルウェアとして動作する某社製のシンクライアントが稼動している。
確かに、スペックの落ちるパソコンを活用しようという思慮と情報システムのリプレースが重なった産物としてシンクライアントは完全に間違いとは言えないだろう。ただ、数十分端末を触った感覚ではどうもサーバ側が負荷に追いつかなくらしく、重いアプリケーションを動かしたり、動画や音声といったリッチコンテンツが多いサイトを閲覧しようとすると、完全に画面のレンダリングにコマ落ちが発生している。測定したわけではないので、断言はできないが、7.5~5fpsまで低下する。
文系の大学でシンクライアントと聞いて嫌な予感がしたのだが、それが的中した感じである。これが理系の大学だとサーバ資源もそこそこ裕福にあるので問題ないのだろうが、そうでない場合は経理を納得させるのが難しく、しわ寄せがこんな所にくる。

と、散々悪口を言った某社のシンクライアント。暫くは様子見で、最悪は名前公開の晒し上げだろうか。

投稿者 佐野 : 01:46 | コメント (0) | トラックバック

2008年02月18日

EeePC

欧米の一部コミュニティで盛り上がっている低価格、コンパクトノートパソコン、EeePC

恐らく一番市場に供給されているであろう7インチの液晶パネル(800x480)にDDR2メモリ512MBと最大8GBのSSDを搭載したモバイルノートパソコン。可能な限り汎用品を利用し、価格を抑えつつも、必要最小限の機能は確保されている。いちおう表記としてはノートパソコンなのだろうけれども、どちらかと言えば大人向けのガジェットに近いと思う。
ファーストノートパソコンとしてはかなり貧弱なスペックだが、2台目のノートパソコンやモバイル専用、遊び専用と割り切れるなら、そこそこ魅力的な製品ではないかと思う。海外ではそこそこ売れているようで、次のシリーズをメーカーが発表したり、別のメーカーが同じような対抗機を投入発表したりと市場は活発なようだ。

海外で販売されているモデルはおおむねOSにLinux系がプリインストールされているのだが、何が悲しいのか日本版ではOSがWindowsXPになっている。日本でのLinuxの普及率とかを勘案した結果なのだろうけれども、Linuxに比べてやはりOSのライセンス料が高いと言わざるえないのは事実。その結果、同スペックで海外モデルと比較して1万円程高い。その結果、総合価格のうち3割がOSのライセンス料というちょっとありえない状態になっている。

佐野もお金に余裕があれば、是非欲しいのだが、新年度が近いこともあり大学で使う各種テキストにお金がかかる。やはり学生の身分ではおいそれと購入できないのが悲しい。

投稿者 佐野 : 22:56 | コメント (0) | トラックバック

2008年02月13日

略語

コンピュータ関係の略語は非常に厄介である。
一般に普通の単語として知られている物でも実は頭文字を結合して作った造語だったりする。殆どの人はその語源を知らず、業界人でさえ何の頭文字かは知らずに造語の意味だけを知っている場合も少なくない。

ネットワーク上で、接続が有効であることを確認するために定期的に行なわれる通信がある。これを「キープアライブ」と呼ぶ。相手がこの信号を受信して応答を返すことによって、接続の有効性を確認する通信である。一番良く使われているTCPにも実装されている。
実は数日前まで、このキープアライブのスペルを勘違いしていた。正しくは、Keep Aliveなのだが、間違ってKeep a Liveだと思い込んでいた。日本語では同じく発音するのと、両者では意味がさほど違わないので間違って覚えてしまったようだ。

このようなケースは稀だと思うが、今後のために書いておく。

投稿者 佐野 : 12:36 | コメント (0) | トラックバック

2008年02月05日

内蔵ハードディスク

今メインで使っているパソコンは数年前の古い型のノートパソコンである。
去年の今頃だったと思うが、iPodを購入した。
それがきっかけで色々なCDを取り込むようになった。元々、ある程度のCDはリッピングしてMP3に変換してあったのだが、iPodを購入してからは殆ど手元にあるCDの全てをリッピングしている。こうなると内蔵ハードディスクの容量は湯水の如く消費され、今や保存用に確保したパーティションを使い切る寸前である。音楽関連ファイルだけで7GB程だろう。

近年は垂直磁気記憶などの技術革新もあり、ハードディスクの容量の増加はめざましい。これは3.5インチドライブだけでなく、小型ドライブも同様である。ハードディスクのブレイクスルーが報じられる度にノートパソコンのハードディスクを交換したいと常々思っていた。
今使っているのがノートパソコンの内蔵ドライブは、ATA100規格の9.5mmのドライブである。
これが曲者で規格自体が既に時代遅れで市場はSerialATA規格が主流で、殆どATA100は見かけない。運よく見つかったとしても、それは倉庫の中でデッドストックとなっていた物を並べただけなので、お世辞にもパフォーマンスが良いとは言えない。多少金額が高いのは仕方ないとしても、知らない名前の店で納期待ちでは購入を躊躇ってしまう。

2、3日インターネットであれこれと探していたが、結局は見送ることにした。
当分の間は不要なファイル削除とパーティションを再度切り分けることで持つだろうと判断した。その間に、良いドライブが見つかれば購入する予定である。

投稿者 佐野 : 18:57 | コメント (0) | トラックバック

2008年01月22日

爆音ドライブ

今まで使っていたDVDマルチドライブの光学系が疲労してきたのか、最近マウントに時間がかかる様になってきた。今まで騙し騙し使っていたのだが、いい機会だと思い、新しくドライブを購入することにした。

今までは日立LG製のドライブだったが、今回は6000円台で一番性能の良いと思われるパイオニア製を購入した。買ったのは、つい最近出たばかりのDVR-115Dである。現状で買える追記型DVDのうち、DVD-RAM以外には全て対応で6000円というのはお得ではないかと思う。

書き込み速度が最高20倍速というので、おそらくメディアの回転音は大きいだろうと予想していたのだが、予想以上に爆音ドライブで閉口。5インチベイに取り付けの際に気付いたのだが、フロントベゼルとトレーの間にシール材が張られていたので、五月蝿そうだとメーカー側も認識はしている模様。リテール品でなくバルクで購入したので、静穏ツールが使うこともできず、仕方なく使うことに…。
随分昔に何を間違えたか、ドライブに2枚重ねでメディアを入れて物凄い爆音を発生させたことがあったが、それ以上の騒音。

書き込み品位は流石パイオニアだけあって安定していると思う。
書き込み品位を気にする人にはお勧めだが、買うなら爆音でないリテール品をお勧めする。あと、書き込み速度の高速化に伴って5V系の消費電力が2.1Aと大きいので、電源容量は注意した方が良いかもしれない。20倍速に対応した分、18倍速のストラテジが削除されているメディアもあるので、気にする人は一世代前のドライブの方が精神衛生上よろしいかもしれません。

色々書きましたが、5000円程度で買えるドライブの中では優秀な方ではないかと。

投稿者 佐野 : 01:55 | コメント (0) | トラックバック

2008年01月01日

TCP/IP 25周年

元旦、皆様はいかがお過ごしでしょうか?

検索エンジン大手のGoogleのページを本日確認したところ、2008年はTCP/IPが発明されて25周年の節目だそうです。
TCP/IPの技術、IPは既に情報社会に恩恵を与っている人間にとってはなくてはならない必需の技術となっています。現在は主にIPv4ベースの社会ですが、より情報社会が高度化していくに従い、IPアドレス枯渇問題などが深刻化していくのは確実であると思われます。このような流れを打破するために、IPv6の登場は時間の問題であり、必然であると佐野は考えています。
また、TCPというプロトコルが開発された層(トランスポート層)では他のプロトコルも存在しています。しかし、ネットワークが飛躍的に向上した結果、一部のプロトコルは既にTCPで包み込まれる形で通信されており、この現象はこれからも起こってくると予想されています。将来、何らかの形でTCPに関与されないプロトコルは時間情報を伝達するNTP位であるとさえ言われいています。
これらから分かるとおり、現在そして将来においてもネットワーク(特にインターネット)においてはTCPが優位であると予想されます。

しかしながらこれで良いのでしょうか?
確かにネットワークの帯域は大幅に拡大したと言えるでしょう。しかし、それに伴い情報量が増加し、あるシンクタンクでは今後数年以内にインターネットの主要なネットワークは輻輳すると警告しています。
TCPの恩恵に甘んじることなく、全てのレイヤー層においてさらなる研究・開発を行わなければならないと佐野は考えています。それにより、開発と淘汰が繰り返され、その時のネットワークに最適化されたものがデファクトスタンダードとして生き残るでしょう。

時は正月、少しは将来の情報社会や次世代ネットワークについて考えてみませんか?

投稿者 佐野 : 18:30 | コメント (0) | トラックバック