Sponsored Link

« また寒波 | メイン | 試験終了 »

2008年02月10日

空洞化

今日は日曜で、特にしなければならない事も無かった。暇つぶしにインターネットに接続して、サイトを見ていると、佐野より6年程前の同じ大学の先輩のページを見つけた。

かなりの分量があって、それが2年分もとなると、結構時間がかかるものだ。
だが、それには大学での学習についても触れられており、この大学の教育システムの変遷をみてとれた。例えば、史学関係の講義についてでは今は半期になっているが、この6年位前はリソースに余裕があったので、前期と後期が続いていた。
また、講義内容もより実践的な内容で座学だけでなく、実習なども組み入れられていたようだ。

この講義は教授が参加している学術学会が出した『若手育成の指針』によれば、修学年数1年でかつ、年間24コマ以上の講義を推奨している。しかしながら、佐野の大学ではこの分野を教えれる教授が1人しかおらず、別の学術学会で理事を務めていたりと多忙等で、現実には半期で15コマしか大学では用意していない。これは休講にならなかった場合であり、佐野が受講した今年度は休講が多く、恐らく12コマも開講されていないと思われる。
ただでさえ、この分野は直接儲からないという理由で人気がない。それ故に人手不足となり、佐野の大学のような事態が発生するのである。現場にいない人は、何でも言えるので、現実不可能な指針がまかり通るのだろう。
幸い、今のところこの分野は一部の献身的な人の努力によって、学会を含め、存在できている。しかし、今年佐野が体験したような事態が恒久的に続くと、興味を持った人も興味が薄れ、この分野全体にとってマイナスとなるであろう。佐野が一番恐れているのは、この分野を研究する人がいなくなってしまうということである。現に、佐野の大学の教授もあと数年で退職するという話を耳にした。その後は誰が教えるのだろうか。

日本の学術にも空洞が生まれつつある。

投稿者 佐野 : 2008年02月10日 22:03

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://sora.s12.xrea.com/x/mt/mt-tb.cgi/49

コメント

コメントしてください




保存しますか?

(書式を変更するような一部のHTMLタグを使うことができます)